OM-1 Mark IIの特徴と機能

OM-1 Mark IIは、2024年2月23日に発売されました。初代のOM-1が2022年4月だったので2年での2代目モデルの登場となりました。

この記事では、OM-1 Mark IIの特徴を紹介します。

マイクロフォーサーズ

レンズ交換式のミラーレスカメラは、イメージセンサー(撮像素子)の大きさから、主に3つの種類に分けることができます。大きい順に、

  • フルサイズ
  • APS-C
  • マイクロフォーサーズ

(他にもフルサイズよりも大きい中判サイズのカメラなどがありますが、今回は割愛)

の3種類です。OM-1 Mark IIはマイクロフォーサーズで3種類の中では最も小さいイメージセンサーを採用しています。

イメージセンサーの詳細については以下の記事を参考に。

https://tori-photo.com/image-sensor-size/

イメージセンサーが小さいため、フルサイズと比べると光を取り込む量が少ないため、フルサイズと比べて感度などが多少落ちるデメリットがありますが、カメラ本体やレンズがコンパクトで軽量に設計できるメリットがあります。

コンパクトで軽量なので、手軽にカメラ撮影が楽しめます。

積層型センサー

OM-1 Mark IIのイメージセンサーは積層型センサーを採用しています。

非積層型センサーに比べて読み出し速度が速いため、電子シャッター使用時にローリングシャッターの歪みが抑えれます。

また連写時もブラックアウトフリーに対応。

積層型センサーを採用しているカメラは上位モデルのカメラに搭載していることが多いです。積層型センサーは製造コストが高いため、フルサイズカメラの積層型センサーを積んだフルサイズミラーレスカメラは高額な機種が多いです。

AI被写体認識AF

OM-1 Mark IIは、AI被写体認識AFを搭載しています。

被写体認識対象は以下の通り。

  • 人物
  • 車、オートバイ
  • 飛行機、ヘリコプター
  • 電車、汽車
  • 動物 (犬、猫)

鳥認識AFが搭載されるため、野鳥撮影時にアシストしてくれます。

手振れ補正

OM-1 Mark IIで手振れ補正が更に強化されました。ボディ単体で脅威の8.5段!

OM SYSTEMのHPで確認しますと手持で10秒行けると!

さすがに手持ち10秒は厳しいような気がしますが、手振れ補正によってある程度のスローシャッターでも手振れなく撮影できそうです。

防塵防滴

OM-1 Mark IIは防塵防滴仕様です。防塵・防水等級 IP53に対応とのこと。

野外で撮影していて突然雨が降って来ても安心。そのまま撮影してもOK。

ちなみに、耐低温は-10℃。低温でも撮影も安心です。

プロキャプチャー

OM-1 Mark IIはプロキャプチャーを搭載しています。

プロキャプチャーとは、シャッターを半押した状態で待ち、そしてシャッターを全押しすると、全押しした瞬間からさかのぼって過去の数十枚の画像を記録してくれるという便利な機能です。

プロキャプチャーは、オリンパスのミラーレスカメラのウリの一つだったのですが、最近ではプロキャプチャーを搭載している他社のカメラも増えました。(メーカーによって名称は違う)

ただプロキャプチャーは電子シャッターを使うので、ローリングシャッターの歪みの影響を小さくしたいため、イメージセンサーは読み出し速度の速い機種がよいです。

OM-1 Mark IIは積層型センサーなのでプロキャプチャーで撮影してもローリングシャッターの歪みは極力抑えられています。

ちなみに、ローリングシャッターの歪みは小さいサイズのイメージセンサーの方が影響は少ないと言われています。

その点においてもマイクロフォーサーズのOM-1 Mark IIは有利です。

ダストリダクションシステム

ミラーレスカメラの場合、レンズ交換の際に気になるのがイメージセンサーへのゴミや埃の付着。イメージセンサーに付着したゴミは撮影時に写り込んでしまいます。

ダストリダクションシステムとは、イメージセンサーのゴミ・埃の付着を防ぐ機能。

3万回/秒以上の超高速振動によってゴミ・埃を瞬時に除去するSSWF(スーパーソニックウェーブフィルター)が搭載されていて、イメージセンサー面へのゴミの付着を排除してくれます。

安心してレンズ交換ができます。

コンピュテーショナル フォトグラフィ

OM SYSTEMでは、初代のOM-1くらいからコンピュテーショナル フォトグラフィというなるものをウリに推してますね。

OM SYSTEMは、従来PCなどを使用し後処理で実現していた合成技術をカメラ内で処理するコンピュテーショナル フォトグラフィを搭載しています。カメラで撮影するだけで最新のデジタル技術を駆使した写真表現力が可能です。
「肉眼では捉えきれない自然の美しさ」や「想像を超える感動的な作品作り」を実現しています。

製品特長-コンピュテーショナル フォトグラフィ|OM-1 Mark II|OM|OM-D|デジタル一眼カメラ|製品・オンラインストア (omsystem.com)

パソコンを使わずにカメラ内で合成処理するので、パソコンが苦手な人でもただ撮るだけでなく、デジタル技術によっての写真表現ができます。

OM-1に搭載されているコンピュテーショナル フォトグラフィは、

  • ハイレゾショット
  • ライブND
  • グラーデーションND(GND)
  • ライブコンポジット撮影
  • 深度合成

などです。

ハイレゾショット

ハイレゾショットとは、イメージセンサーを動かして8~12回撮影て合成し、約8000万画素、約5000万画素の高解像度写真を生成する機能です。

OM-1 markIIの画素数は約2037万画素ですが、ハイレゾショットによって高画素の写真を生成することができます。

ただし、合成写真なので動く被写体には不向きです。

ライブND

ライブNDとは、NDフィルターと同等の効果を合成技術によって得ることのできる機能。

明るい所でシャッター速度をスローにすると光を取り込みすぎて露出オーバーになってしまいます。ライブNDの機能を使うことでNDフィルターをレンズに付けることなく、露出オーバーを防ぐことができます。

グラーデーションND(ライブGND)

ライブGNDは、明暗差の大きい被写体を撮影する時に用いるハーフNDフイルターと同等の効果を得ることのできる機能です。

特に明暗差の大きい風景の撮影で重宝しそうです。

ライブコンポジット撮影

ライブコンポジット撮影とは、撮影経過を見ながら比較明合成(コンポジット)撮影ができる機能です。光跡を活かした写真が撮れます。

星撮影や花火撮影などに便利です。

深度合成

深度合成とは、ピントをずらした合成写真によって被写界深度を深くする機能です。

マクロ撮影で花や昆虫を撮影すると、被写体の一部がボケてしまうことがあります。深度合成を使えば、ボケた部分もピントが合った写真が撮れます。

まとめ

OM-1 Mark IIの主な特徴・機能をまとめました。

AI被写体認識AF、強力な手振れ補正、プロキャプチャーは野鳥撮影の強力な武器になります。

コンピュテーショナル フォトグラフィに関しては、色んな機能がありすぎて覚えるのが大変そうで、野鳥撮影では使う機会は少なそうです。

コンピュテーショナル フォトグラフィは風景撮影や昆虫撮影では便利な機能なので、使う機会が訪れたときに覚えればよいかと。

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