写真の画像ファイルのバックアップは重要です。
野鳥撮影は連写を多用することがい多いので、野鳥写真の画像ファイルがたくさん生成されます。自宅のパソコンのSSDやHDD(ハードディスク)が野鳥写真の画像データでパンパンになっている人も多いのではないでしょうか。
またパソコンのSSDやHDDしかり、カメラのメモリーカードしかり、壊れてデータが消失することがあります。
しっかりとバックアップしておきたいものです。
そこで、この記事では、外付けのストレージ(記憶装置)の種類と、メリット・デメリットについて解説します。
代表的な外付けストレージ(記憶装置)の種類とメリットデメリット
画像ファイルなどの電子ファイルを保存するための代表的な外付けストレージについては以下の5種類があります。
- 外付けHDD
- 外付けSSD
- USBメモリ
- ブルーレイディスク
- NAS
他に、インターネットを利用した外部サービスによるバックアップ、そして電子ファイルの保存とは少し異なりますが、プリントアウトして紙として保管するという方法もあります。
各種外付けストレージについてそれぞれ解説します。
外付けHDD
外付けHDDとは、パソコンやスマートフォンなどの端末にUSBケーブルなどで接続して使用する、ハードディスクドライブのことです。磁気ドライブで電子データを保存します。
外付けHDDは、写真や動画などの大容量のデータの保存に適しています。
外付けHDDには、以下のメリットがあります。
- 大容量のデータ保存が可能
- 比較的安価
- 取り扱いが簡単
外付けHDDのデメリットとしては、以下の点が挙げられます。
- 振動や衝撃に弱い
- 書き込み速度が遅い
外付けHDDを選ぶ際には、以下の点に注意します。
- 容量
- 接続方式
- 転送速度
- 耐久性
容量は、保存したいデータ量に合わせて選びます。オススメの容量は2TB~4TBの大容量のHDDです。
接続方式は、パソコンやスマートフォンのUSBポートの規格に合わせます。
転送速度はデータの読み書きの速さを表すものです。転送速度が遅いと画像ファイルのバックアップ時に時間がかかってしまいます。
耐久性は、振動や衝撃に強いかどうかを表すものです。
外付けHDDは基本的に衝撃や湿気に弱いので、落下や物の衝突などに気を付け、液体を浴びたりしないように注意します。
HDDの耐久年数は、一般的に3年から5年とされています。これは、HDDの内部にある磁気ディスクが、一定の回転数で回転し続けるため、摩耗や劣化が起こりやすいためです。
永久的に画像ファイルを保存できるわけではありません。
外付けSSD
外付けSSDとは、パソコンやスマートフォンなどの端末にUSBケーブルなどで接続して使用する、ソリッドステートドライブ(SSD)のことです。
SSDは、HDDとは異なり、磁気ディスクではなく、フラッシュメモリを記録媒体として使用しています。記録方法はSDカードやUSBメモリーと同じ仕組みです。
そのため、HDDに比べて以下のメリットがあります。
- 振動や衝撃に強い
- 書き込み速度が速い
デメリットとしては、以下の点が挙げられます。
- 価格がHDDに比べると高め
- HDDに比べると大容量の製品が少ない
外付けSSDを選ぶ際には、外付けHDDと同様に以下の点に注意します。
- 容量
- 接続方式
- 転送速度
外付けSSDは外付けHDDに比べると衝撃には強いですが、強い衝撃では破損したり、故障することががあるので、雑な取り扱いは厳禁です。
またSSDの寿命は約5年と言われています。電子データの書き換え回数によって劣化します。書き換え頻度の少ないバックアップ用として使用する場合は寿命はもっと延びると思われます。ただし永久に保存ができるわけではありません。
USBメモリー
USBメモリーは、パソコンやスマートフォンなどの端末に接続して使用する、フラッシュメモリを記録媒体として使用する小型のストレージデバイス(記憶装置)です。
USBメモリーには、以下のメリットがあります。
- 小型で持ち運びに便利
- 接続が簡単
- 価格が安い
一方、デメリットとしては、以下の点が挙げられます。
- HDDやSSDに比べると記憶容量が小さめ
- 長期保存に向かない
USBメモリにデータを読み書きしない状態が数年以上続くと、構造上、保存していたデータが消えてしまう可能性もあります。
USBメモリーは、記憶容量が小さい上に、長期保存に向かないため、写真の画像ファイルのバックアップとしてオススメはできません。
ブルーレイディスク
ブルーレイディスクは、青紫色のレーザーを使用する光ディスク。第3世代光ディスクの一種で、DVDの後継として開発されました。
ブルーレイディスクには以下のメリットがあります。
- 電子ファイルの長期間の保存に向く
- 数枚、数十枚のディスクに分けてバックアップするのでリスク分散できる
デメリットとしては、以下の点が挙げられます。
- 1枚のブルーレイディスクの記憶容量が少なめ
- 数枚、数十枚のディスクで保存するので保管場所のスペースが必要
ブルーレイディスクの記録容量は、1枚あたり25GBから128GBです。HDDやSSDに比べると格段に容量は小さめです。
またブルーレイディスクは表面の層が、25GBは1層、50GBは2層、100GBは3層、128GBは4層となっており、層の数に合う規格のブルーレイレコーダーを使う必要があります。
今回は大容量の電子データを記録するのが目的ですから、4層(128GB)が記録できるブルーレイレコーダーがオススメです。4層が記録できるブルーレイレコーダーであれば、1層、2層、3層、全て対応しています。
ブルーレイディスクの寿命は10年から20年と言われています。長期の保存に向いていますが、光や酸素によって劣化するのでディスクの保管は注意が必要です。
またディスクの記録側の表面に傷がついたり、ディスクが歪んだりすると、データが読み込めなくなるので雑な取り扱いは厳禁です。
NAS
NASは聞きなれない方が多いと思います。
NASとは、Network Attached Storageの略で、ネットワークに接続して使用するファイルサーバのことです。NASは通常HDDを2から4つ使ってバックアップができ、バックアップのバックアップが自動でできるので、1つのHDDが故障したとしても別のHDDにバックアップしている電子データを取り出すことができます。
バックアップ先としては最も安心できますが、やや敷居が高いのが難点。
NASに関しては以下の動画が参考になります。
外部サーバーの利用
野鳥写真の画像ファイルのバックアップ先として、外部のレンタルサーバーやクラウドサービスを利用する手もあります。
外部サービスを利用するので、万が一、自宅が火事になったり、自然災害を受けたとしても、バックアップ先が外部なので安心できます。
大容量の画像ファイルの場合、有料サービスを利用しますと、かなりの金額がかかってしまうのが難点です。
画像ファイルのバックアップ目的として、無料ブログを利用するのも一つの手です。ただし、バックアップだけの目的は無料ブログでは規約違反になります。ブログ記事として公開する必要があります。
ブログとして保管すれば、スマホやPCがあればどこででも自分が撮った写真が楽しめますし、テキストとして情報を書き留めておけば、野鳥記録として重宝します。
無慮ブログはデータ容量が小さいですし、規約違反を犯すとアカウントが凍結したり削除されてりします。更にサービス自体をやめてしまう可能性もあります。また無料ブログから大量の画像ファイルを一括で取り出すのは難しいです。
無料ブログの利用はあくまで保険として考えるのがよいです。
無料ブログに関しては以下の記事を参考に。
紙の媒体による保存
画像ファイルの長期保存としてもっとも優れた方法は、画像ファイルを光沢紙などの紙へプリントアウトして紙の写真として保存することです。
劣化しにくいプリンターインクや光沢紙を使えば、保管環境にもよりますが、50年、100年以上は保存ができます。
全ての大量の画像ファイルを印刷して保存するのは厳しいので、お気に入りの野鳥の画像ファイルを選び、専門店で写真にしてもらうのが良いです。
また画像ファイルを紙のアルバムにしてくれるネットサービスもありますので、お気に入りの野鳥写真を選抜して利用するのも手です。
PCやスマホに保管したままにしておくよりも、アルバムにした方が気軽にお気に入りの野鳥写真を楽しめると思います。
私が利用しているバックアップ方法
最後に私が利用している野鳥写真の画像ファイルのバックアップ方法を紹介します。
バックアップは、外付けHDDとブルーレイを併用しています。
外付けHDDはバッファローの4.0TBのものを使用し、ブルーレイレコーダーは4層の128GBが扱えるものを購入しました。
まとめ
野鳥写真の画像ファイルのバックアップ方法として以下の記憶装置が挙げられます。
- 外付けHDD
- 外付けSSD
- USBメモリ
- ブルーレイ
- NAS
- 外部サービス
他にプリントアウトして写真やアルバムとして保管するのもオススメです。
私の場合、外付けHDDとブルーレイの二つでバックアップしています。
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