当たり前ですが、野鳥を撮影するには、野鳥がいる場所へ行かないと始まりません。
目当ての野鳥がいる場合、この野鳥が今の季節に日本にいるのか確認します。野鳥がいる季節であれば、野鳥がいる場所を調べます。
ただし、野鳥のいる場所が分かって、現地へ行ったとしても、すぐに野鳥が見つかるわけではありません。
この記事ではそのあたりを解説します。
なお、探鳥や野鳥撮影では、自然環境を荒らしたり、野鳥を驚かしたり、餌を与えたりするなど、モラルのない行動はしないように気を付けましょうね。
野鳥探しのポイント
これも当たり前ですが野鳥の種類によって棲む場所が違います。
季節によってもいる野鳥の種類が違います。夏鳥は夏に、冬鳥は冬に日本へやってきます。年中日本にいる留鳥もいます。
お目当ての野鳥がいたら、図鑑やネットなどでお目当ての野鳥がいる季節と野鳥が好む場所を調べてみます。
ただし、図鑑やネットの野鳥が棲む情報を元に、近所の似たような場所に行ったとしても、その野鳥がいるかどうかは別です。
例えば、図鑑に河川敷などを好むと書かれている野鳥を探しに、近所の河川敷へ行っても出会えるとは限りません。
飛来の時期がずれているかもしれませんし、そもそも近所の河川敷には飛来したことがないかもしれません。
鳥友さんに訊いてみる
自分のまわりに長年に渡って野鳥撮影やバードウォッチングを趣味にしているバーダーさんがいたら、野鳥情報を訊いてみるのが一番早いです。
その際、野鳥が出没する場所をピンポイントで細かく訊いておくのがオススメです。
また地域では探鳥会などが定期的に開かれていることがあるので、探鳥会に参加するのも良し。貴重な野鳥情報が得られるかもしれません。
なお、野鳥撮影を始めたばかりで野鳥に詳しい知り合いがいない、探鳥会に参加するのは面倒くさい、という人は、ブログやSNSで調べるのもOKです。
ブログやSNSで野鳥情報を得る
幸い野鳥愛好家は多く、ブログやSNSに多くの写真や飛来情報がアップされています。
なのでブログやSNSで地域の野鳥情報を得ることができます。
目当ての野鳥の名前+地域+年月でググってみると、検索に野鳥情報が引っ掛かって来ます。
ただし、ブログやSNSには具体的な場所(公園や山の名前など)を、今は載せていないことが多いです。
安易に野鳥がいる詳細な場所を載せると、人が大勢集まってしまい、野鳥のポイントが荒らされる恐れがあるからだと思われます。
ブログやSNSで野鳥の場所を特定するのはなかなか難しい感じがしています。
そんな際にはいろんなキーワードで検索したり、過去の記録を調べたりして見当をつけるしかありません。
目当ての野鳥がいない場合は都市公園を散歩するのもベター
目当ての野鳥がこれといってない場合は、とりあえず自然の多い都市公園へ行って散歩してみるのもベターです。
思っても見ない珍鳥が撮れたりします。
都市公園は山や河川敷に比べると安全ですし、意外とたくさんの種類の野鳥が棲みついています。
大きな池があれば、冬は鴨類がやってくることが多いです。
また、その公園にたまたま野鳥狙いのカメラマンがいればラッキー。
隣で一緒に撮影させてもらいましょう。
野鳥を見つけるコツ
野鳥がとある都市公園や河川敷にいるという情報を知って現地に行ったとしても、お目当ての野鳥がすぐに見つかるわけではありません。
特に初心者ですとなかなか難しいと思います。
初心者でもすぐに実践できる野鳥を見つけるコツを2つ紹介します。
野鳥狙いのカメラマンを探す
一つ目の野鳥を見つけるコツは、野鳥を探すのではなくカメラマンを探すです。
これが一番手っ取り早いです。
話題の野鳥が出現する場所では、野鳥撮影狙いのカメラマンが集まっていることが多いです。
野鳥を探すよりも、カメラマンを探す方が簡単。
3脚の上にバズーカーレンズを乗せたカメラマンがいる時は、だいたい野鳥狙いのバーダーさんというパターンが多いです。
野鳥は目ではなく耳で探す
二つ目の野鳥を見つけるコツは、目ではなく耳で野鳥を探すです。
開けた場所ですと目で見つけることはできますが、山や林などの木々が多い場所では目だけで探すのはかなり難しいです。
耳の方が頼りになります。
足音をなるべく立てずに、耳を澄まします。すると木の上で野鳥が鳴いている声が聞こえたり、藪の中で野鳥がカサコソやっている音が聞こえてきます。
後は音のする場所を集中して探します。
また野鳥のさえずりや地鳴きを覚えておくと、近くで鳴き声が聞こえてきたときに、どんな野鳥がいるのか分かるようになって探鳥のレベルアップすること間違いなし。
野鳥の種類による鳴き声を知りたい人は、以下のサイトや本が参考になります。
野鳥撮影のマナー
くどくなりますが、野鳥撮影の際にはマナーは守りましょうね。
身勝手な行動で、鳥にも、人にも、周りの環境にも迷惑をかけてはいけません。
マナーを守らないと、カメラマンさんたちと揉めてしまったり、その場所が立ち入り禁止や撮影禁止になったり、そこに野鳥が来なくなってしまう可能性があります。
ただ初心者の方はどんなマナーがあるのか分からないと思います。
野鳥撮影時のマナーが書かれたサイトを紹介します。野鳥撮影に行く前にはご確認を。
- 日本野鳥の会 : マナーを守って 野鳥撮影を もっと楽しもう — 野鳥撮影マナーブック — (wbsj.org)
- 守ってくれてありがとう「みんなの撮影マナー」 – 野鳥撮影のマナー | Enjoyニコン | ニコンイメージング (nikon-image.com)
野鳥の探し方のまとめ
野鳥がいる撮影場所を探す際には、まわりの野鳥に詳しい人に訊くのが一番。いない場合はネットで調査。
現地で野鳥を探すコツは、カメラマンを探す、耳で探すです。
なお、野鳥撮影のマナーはくれぐれも守るように。
コメント