これまでM.ZUIKO DIGITAL ED 12-200mm F3.5-6.3を野鳥撮影用に使っていたのですが、野鳥撮影ではやはりしんどい場面もあり、ついに野鳥撮影用としてM.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 ISを購入しました。
ED 12-200mm F3.5-6.3は、35mm版換算でテレ端400mm相当。
ED 100-400mm F5.0-6.3 ISは、35mm版換算でED 12-200mm F3.5-6.3の2倍の800mm相当。更にデジタルズーム(×2)を使うと1600mm相当となります。
離れた場所でも小さな野鳥が大きく撮れ、野鳥撮影にかなり有利。
すでにED 100-400mm F5.0-6.3 ISを持って何度か野鳥撮影に行きました。まだ買ったばかりなので使い慣れてはいませんが、ED 100-400mm F5.0-6.3 ISのレビューとして、使用感と野鳥写真の作例を紹介します。
M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 ISの仕様
M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS
M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 ISの仕様は以下の通りです。
焦点距離 | 100-400mm(35mm判換算200-800mm相当) |
防滴処理 | 保護等級1級(IPX1) |
最大口径比 | F5.0 (100mm) – F6.3 (400mm) |
最小口径比 | F22 |
レンズ内手ぶれ補正機構 | あり(VCM機構) |
手ぶれ補正性能 | レンズ手ぶれ補正時 3段補正 5軸シンクロ手ぶれ補正 非対応 |
大きさ 最大径 x 全長 | ⌀86.4×205.7mm |
質量 | 1,120g (三脚座なし)/ 1,325g (三脚座あり) |
焦点距離は35mm換算で200-800mm相当。F値は5.0~22。
ED 12-200mm F3.5-6.3と同様に、ED 100-400mm F5.0-6.3 ISにも防滴処理が施されており、雨が降っても安心。
重量は1kgを越えます。
レンズには手振れ補正機能が付いてますが、5軸シンクロ手ぶれ補正は非対応なのがちょっと残念。
今はレンズ側の手振れ補正はOFFにし、カメラ側の手振れ補正をONにして使っています。
他、詳細は公式サイトで。
M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 ISの野鳥写真の作例
M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS + OM-D EM5 MarkⅢの野鳥写真の作例をアップします。
800mm(35mm版換算)で野鳥にグッと寄れるからなのか、M.ZUIKO DIGITAL ED 12-200mm F3.5-6.3で撮った野鳥よりもかなり解像度が上がっている感じがします。
画像はJPEG撮って出しです。
撮った画像の感じが分かるように、写真はすべてノートリ(トリミングなし)でアップしています(画像データは圧縮)。
800mm(35mm版換算相当)ですとここまで野鳥に寄れて、寄れる分だけ解像度も上がっています。
ちなみに一番最後の写真(上から10番目)をトリミングした写真が次の写真となります。
トリミングした写真もくっきりとクリアに解像しています。
M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 ISの開封と実物写真
M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 ISは、カメラのキタムラ(楽天市場)で購入。当時は楽天市場で最安値だったので。
M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 ISはこんな感じで梱包されています
カメラのキタムラからは、ダンボールに緩衝材を入れて送られてきました。
化粧箱はビニール袋に包まれています。
お洒落な化粧箱。高いのでこれぐらいの高級感がないと。
化粧箱の中のレンズは、ビニール袋で包まれて発泡スチロールで固定されています。衝撃に耐えうる梱包。
M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 ISの化粧箱と同封品
同封品はレンズとフード、説明書など。
M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 ISの実際の写真と大きさ比較
M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 ISの実際の実物の写真を紹介します。
ED 12-200mm F3.5-6.3との大きさの比較写真は以下の通りです。上がED 100-400mm F5.0-6.3 ISで下がED 12-200mm F3.5-6.3です。
比較するとED 12-200mm F3.5-6.3は2倍弱くらいの長さ。
レンズを末端まで伸ばすとこんな感じ。ED 12-200mm F3.5-6.3の2倍は長くない。
2つのレンズにそれぞれレンズフードを装着した写真が以下の写真。レンズフードを付けると更に長尺の感じが半端ない。
レンズを伸ばすとこんなに長くなります。
比べてみると、イメージよりは長くない感じでした。
M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 ISがドライボックスに入るかどうか問題
レンズはドライボックスに入れて保管しています。
持っているのはハクバのドライボックスNEO 9.5L。
長めのレンズであるM.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 ISのレンズがドライボックスに入るか気になってましたが、実際にドライボックスに入れてみると、レンズフードとカメラを取り外せば入れることができました。
レンズフードを付けたままですとはみ出ます。
レンズフードを外してカメラは付けたままですと、ボックスの壁にもたれかけるように斜めに入れれば入りますが、レンズとカメラに無理な負担がかかりそうなのでカメラは外した方が無難そうです。
ボックスに保管するたびに、いちいちフードとカメラを外すのは面倒ですが、仕方なし。
M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 ISの気になるところ
画像がレベルアップして嬉しいところではありますが、実際にM.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 ISを使ってみて気になったところもあります。
気になった点は以下の通りです。
- 重くてかさ張る
- 油断すると手振れが凄い
- 風景を撮るのは不向き
やはり重いし、かさ張る
OM-D E-M5 markⅢ(本体+バッテリー+SDカード=455g)とED 100-400mm F5.0-6.3 ISの組み合わせですと、総重量は1,780g(三脚座込み)になります。
リュックに入れるとやはり重い。レンズが長いのでかさばります。
また1kgを超えるカメラを扱うのは初めて。手持ち撮影はちょっと重いですね。
ED 100-400mm F5.0-6.3 ISで撮影した後に、ED 12-200mm F3.5-6.3へ交換して撮影するとめちゃ軽く感じます。
腕にアンクルウエイトをずっと装着していて、腕から外すと腕が軽く感じるあの感じ。
フルサイズに超望遠レンズ付けてカメラを操るカメラマンは凄いと思いました。
三脚か一脚の購入を考えないと。
ただし、手持ち撮影が難しいわけではないです。この記事にアップした写真は全て手持ち撮影です。
ちなみに1.78kgのカメラ+レンズを首に掛けて歩くのは大変です。
なのでハクバのZEROフックを購入する予定。ZEROフックをハクバ製のリュックに装着すると、首の負担が軽減されるとのこと。
買ったリュックがハクバ製のリュックで良かった。
油断して撮影すると手振れが凄い
手持ち撮影ですと、レンズが長く焦点距離が遠いので油断すると手振れが凄いです。
シャッターを押すと、フレームの真ん中にあった被写体がずれる感じ。カメラとレンズを両手でしっかりと持って脇をしめて踏ん張って撮影する必要があります。
ただカメラの手振れ補正が効いているのか、被写体ぶれは抑えられている感じ。
風景を撮るのは不向き
当たり前ですが、ED 100-400mm F5.0-6.3 ISは風景を撮るのは向いていません。
ED 100-400mm F5.0-6.3 ISはワイド端(レンズをもっとも短くした時)が35判換算で200mm。画角が狭いので、広角で風景の全体を撮ることができません。
野鳥撮影目的や遠くのものを撮るのが目的であり、旅行や登山などでスナップ写真を撮るのは不向きです。
下の写真はスマホ(iPhone SE)で大阪城を撮った写真です。大阪城全体が撮れています。
下の写真は、ED100-400mmのレンズで、100mm(35mm判換算200mm相当)で撮った写真です。
グイ~ンと、一気にここまで拡大してしまいます。
大阪城全体を撮るためにはずっと離れないといけません。
ちなみに下の写真は、ED100-400mmのレンズで、400mm(35mm判換算800mm相当)で撮った写真で、
最後の写真は、ED100-400mmのレンズで、400mm×デジタルズーム2倍(35mm判換算1600mm相当)で撮った写真となります。
ED 100-400mmで風景写真を撮ったときの感触はつかめたでしょうか。風景を撮るには向かないのがわかりますね。
旅行に行って、ついでに野鳥も撮りたいってときは、ED 100-400mm F5.0-6.3 IS以外に標準レンズか広角が撮影できるレンズを一緒に持ち歩く必要があります。
ただレンズをいちいち付け替えるのは面倒なので、スナップ写真はコンデジかスマホを併用して使うのが現実的。
旅行では超望遠レンズの使用は諦めて、ネオ一眼1台に絞るというのも手。
ちなみに、ED 12-200mm F3.5-6.3であれば、これ一本で広角撮影もでき野鳥も撮れ、荷物もかさ張らないので便利。
M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 ISのまとめ
M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 ISは35mm判換算で800mm相当。野鳥にグッと迫ることができ、野鳥撮影が更に楽しくなりました。
被写体に寄れるので野鳥写真も向上したように感じます。
ただし、重くてかさばるのでお手軽感はやや薄れました。
気軽に持って撮影できるという点ではM.ZUIKO DIGITAL ED 12-200mm F3.5-6.3の方がやっぱり上。
がっつり野鳥撮影に行くならM.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 ISを、外出先で野鳥撮影もしたいがスナップ写真も撮りたいってときはM.ZUIKO DIGITAL ED 12-200mm F3.5-6.3を使うなど、今は目的によってレンズを使い分けしています。
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