これから野鳥撮影用にデジカメを買うならば鳥AF(鳥オートフォーカス)搭載のレンズ交換式ミラーレスカメラを買うのがオススメです。鳥AFとは、カメラが鳥を認識し、自動で鳥にピントを合わせてくれる機能です。(メーカーによって名前が違います)
カメラによって癖もあるようですが、カメラが自動で野鳥にピントを合わせてくれるので、初心者でも手軽に野鳥撮影が楽しめます。
2022年6月にCANONからAPS-Cのリーズナブルな価格の鳥AFを搭載したミラーレスカメラが販売されました。予算が潤沢になくても手が届くようになり嬉しい限りです。
さらに2023年3月にもCANONからAPS-Cのリーズナブルな価格の鳥AFを搭載したミラーレスカメラが新発売されました。
ということで、価格とスペックから独断と偏見で、野鳥撮影未経験者及び初心者にオススメの鳥AF搭載のミラーレス一眼カメラをまとめます。
鳥AFミラーレスカメラベスト5
今回は野鳥撮影未経験者及び初心者が初めてミラーレスカメラを買うなら・・・がランキングの前提条件。なので販売価格を特に重視。
また一眼レフカメラは除き、対象はレンズ交換式のミラーレス一眼カメラの中から選びました。これからはミラーレスが主流になっていくであろうからです。一眼レフとミラーレスの違いについては下記の記事でご確認を。
>> 野鳥撮影のデジカメの選び方 レンズ交換式デジカメの種類
現時点のベスト5選は以下の通り。
- 1位 CANON EOS R7
- 2位 CANON EOS R10
- 3位 CANON EOS R50
- 4位 OMSYSTEM OM-1
- 5位 SONY α7Ⅳ
- 番外 SONY α6700
順位 | 1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 | 番外 |
機種 | EOS R7 | EOS R10 | EOS R50 | OM-1 | α7Ⅳ | α6700 |
メーカー | CANON | CANON | CANON | OMSYSTEM | SONY | SONY |
イメージセンサ | APS-C | APS-C | APS-C | m4/3 | フルサイズ | APS-C |
有効画素数 | 約3250万画素 | 約2420万画素 | 約2420万画素 | 約2037万画素 | 約3300万画素 | 約2600万画素 |
常用ISO感度 | 100~32000 | 100~32000 | 100~32000 | LOW~25600 | 100~51200 | 100~32000 |
拡張ISO感度 (上限) | 51200 | 51200 | 51200 | 102400 | 204800 | 102400 |
重量 | 約612g | 約429g | 約328g | 599g | 約658g | 約493g |
ファインダー | 約236万ドット | 約236万ドット | 約236万ドット | 約576万ドット | 約369万ドット | 約236万ドット |
モニター | 3.0型 約162万ドット タッチパネル | 3.0型 約104万ドット タッチパネル | 3.0型 約162万ドット タッチパネル | 3.0型 約162万ドット タッチパネル | 3.0型 約104万ドット タッチパネル | 3.0型 約104万ドット タッチパネル |
本体の手振れ補正 | 〇 | × | × | 〇 | 〇 | 〇 |
その他 | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
なお、カメラを購入する際にはレンズの購入も検討しておかないといけません。カメラ本体を買ったが、好みのレンズがない!ということがないように・・・。
1位 CANON EOS R7
1位は2022年6月に発売されたCANONのEOS R7。イメージセンサはAPS-C。鳥を認識するAF(動物優先モード)、防塵防滴、手振れ補正付き。これで本体価格が価格ドットコム調べで最安値が18万円台(2023年4月時点)。本体だけですと、かなりコスパが良いミラーレスカメ。想定以上に安かったです。
3年前にR7があったら絶対にこれを買ったはず。
ただレンズ選びは迷いそう。レンズ購入まで考えると初心者ではちょっとハードルが高いかも。
コスパを抑えたいなら「RF100-400mm F5.6-8 IS USM」でしょうか。35mm換算で160-640mmになります。
CANON EOS R7 レンタル

CANON交換レンズ レンタル

#eosr7ハッシュタグ – Instagram • 写真と動画
2位 CANON EOS R10
2位はCANONのEOS R10。2022年7月下旬に発売されたAPS-Cミラーレスカメラ。R7の下位機の位置づけで、防塵防滴や手振れ補正は本体に搭載されていません。
ただし、R7よりも重量が軽く価格も11万円台とR7より6~7万円ほど安い。レンズ交換式カメラの入門用として最適なミラーレスカメラ。
鳥を認識するAFが搭載されての11万円台は凄いと思います。ただR7と同様に、初心者ではレンズ選びに苦戦しそうです。
R10もコスパ重視なら、レンズは「RF100-400mm F5.6-8 IS USM」でしょうか。カメラとレンズで20万円と少しで購入可能です。
EOS R10とRF100-400mm F5.6-8 IS USMの組み合わせの野鳥撮影は以下の記事が参考になります。
野鳥撮影用カメラとして「EOS R10+RF100-400mm F5.6-8 IS USM」購入。 – 晴歩雨描 (hatenablog.com)
CANON EOS R10 レンタル

CANON交換レンズ レンタル

#eos10ハッシュタグ – Instagram • 写真と動画
3位 CANON EOS R50

3位はCANONのEOS R50。こちらは2023年のCANONの新製品。2023年3月に発売されたばかり。
防塵防滴や手振れ補正は本体に搭載されていませんが、本体価格が10万円を切る9万円台。9万円台と低価格なのに鳥認識AFを搭載とコスパ最強!手振れ補正搭載のレンズを選択すれば本体の手振れ補正はなくてもよいかと。
「RF100-400mm F5.6-8 IS USM」との組み合わせならば、レンズ込みで20万円前後で購入可能です。
R10と同様、入門機として最適。グリップの形状、連写性能、メカシャッターの有無を考慮し、R10を2位としR50を3位としました。
4位 OMSYSTEM OM-1
4位はOMシステムのOM-1。OMシステムのフラグシップモデルです。R7よりも早い2022年3月に発売。鳥AF(鳥認識AF)の精度がかなり上がって、巷ではかなり売れているようです。
マイクロフォーサーズなのでお手頃価格の超望遠レンズが使えるのも人気の秘密かも。
イメージセンサがマイクロフォーサーズなのでAPS-Cやフルサイズと比べると小さいですが、裏面照射積層型Live MOSセンサーを採用することで光の受講面積が広くなっており、これまでのマイクロフォーサーズのイメージセンサよりも高感度特性を向上しています。
最安値で24万円台とR7やR10と比べるとやや高額ですが、イメージセンサがマイクロフォーサーズ仕様なため超望遠レンズがAPS-Cよりもコンパクトで軽い傾向。
>> デジタルカメラ購入の検討材料として覚えておきたいイメージセンサのサイズ
レンズはマイクロフォーサーズのレンズを選べばよく、CANONやSONYよりも比較的安価な超望遠レンズを選択できるので、レンズまで考えるとOM-1は最も初心者向きといえます。
レンズはM.ZUIKO DIGITAL ED 75-300mm F4.8-6.7 II(35mm判換算で600mm)は中古品で2~4万円台で売ってますからかなりコスパが良いです。OM SYSTEM(旧OLYMPUS)公式オンラインショップ
ですと、新品で39,600円で販売。600mmのレンズと考えると激安。
ただし将来的にフルサイズミラーレスカメラを考えている人は、マイクロフォーサーズのレンズが無駄になります。その場合は次の4位のSONYのα7Ⅳがオススメ。コストは高くなります。
野鳥撮影で機動性を重視するならOM-1がオススメ。レンズを選びやすいのも知識が少ない初心者向け。
#om1ハッシュタグ – Instagram • 写真と動画
5位 SONY α7Ⅳ
5位はSONYのα7Ⅳ。α7Ⅳは鳥AF(鳥瞳AF)を搭載したフルサイズカメラ。価格が最安値で27万円台とOM-1より3万円高い程度。
将来的にフルサイズカメラを考えている人は初めからフルサイズにしておけば逆にレンズを含めるトータル的なコスパは安くなります。ただフルサイズなので超望遠レンズを装着するとかなり重くかさばります。
フルサイズの画質を妥協できない人はα7Ⅳ。
R7Ⅳ SONY公式サイトSONY α7Ⅳ レンタル

SONY交換レンズ レンタル

#α7ⅳハッシュタグ – Instagram • 写真と動画
SONY α7Ⅳを使用した野鳥撮影のYouTubeもご参考に。
ちなみにSONY製のデジカメを買うならSONYストアで買うのもオススメ。オプションの保証が他のショッピングサイトよりもしっかりしているので故障しても安心です。
ソニーストアα7 IV
SONY 長期保証<ワイド>
番外 SONY α6700

SONYの新型APS-C、α6700の発売が発表されました。発売予定は7月28日で、7月18日から予約受付け開始。
まだ発売前なので番外として追加しました。
α6700はα6600の後継機種。SONY ハイエンド APS-Cの位置づけ。鳥認識AFを搭載。店頭価格予想は本体価格21万円台で、OM-1より安くなりそうです。
α6700のイメージセンサには裏面照射型CMOSセンサー「Exmor R」が採用され、高感度と低ノイズ性能、広いダイナミックレンジがα6600よりも向上。画素数は2600万画素。画像処理には最新の画像処理エンジン BIONZ XR。
フルサイズ機のα7RVのAPS-C版という感じ。AFの認識機能は、α7RVと同様に、鳥、昆虫、車、列車、飛行機に対応し、α6600と比べるとAF性能が大幅にアップしています。
AF性能は惜しげもなく、フルサイズ機で採用しているSONYの最先端技術を搭載してきましたね。
しかも本体重量が約409g、バッテリー、メモリーカード込みで約493g。かなりの軽量です。
野鳥撮影用としてかなり魅力的なミラーレスカメラに仕上がっています。人気のミラーレスカメラになりそうな予感。
7月18日からα6700の先行予約受付中。
初めてレンズ交換式のカメラを買うときの注意点
初めてレンズ交換式のカメラを買うときの注意点が一つあります。
レンズはカメラのマウントと互換性がないと使えません。マウントとはカメラとレンズの規格のことです。規格が合ってないと普通には使えないということです。
メーカーやセンサーサイズなどによってマウントが違うので注意が必要です。
A社のASP-Cのカメラを買ってレンズを揃えた後、思い直してB社のフルサイズカメラを買っても古いA社のASP-Cのカメラのレンズは普通は使えません。(ただしアダプターを使えば使えることもある)
レンズは資産。買ったレンズをずっと使えるように、カメラ選びは慎重に。レンタルして試した後に買うのもオススメです。
思い切って新しいカメラやレンズを買って、その後に古いレンズやカメラは売ってしまうという手もあります。悩みすぎるとずっとカメラを買うことができないので。軍資金にあてることもできます。
鳥AF搭載ミラーレスカメラベスト5選のまとめ
価格とスペックから独断と偏見で鳥AF搭載ミラーレスカメラのベスト5をまとめました。
個人的には、レンズ交換式のミラーレスカメラを持っていなかったらおそらくR7を、これから新しくミラーレスカメラを買うなら今持っているレンズを活かすためにOM-1を買うと思います。
どうしても迷ってしまう人は、カメラとレンズをレンタルして試してみるのも手です。

カメラのキタムラ半期に一度の決算セールの情報
カメラのキタムラで2023年9月15日(金)の10:00から、「半期に一度の決算セール」を開催。
期間:2023年9月15日(金)10:00~9月29日(金)9:00まで
カメラのキタムラの2023年9月の週末セール情報
- 9月1日(金)18:00~9月4日(月)9:00まで
- 9月8日(金)18:00~9月11日(月)9:00まで
- 9月15日(金)18:00~9月19日(火)9:00まで
- 9月22日(金)18:00~9月25日(月)9:00まで
- 9月29日(金)18:00~10月2日(月)9:00まで
【関連記事】
コメント