デジカメの購入を検討する際には、イメージセンサ(画像センサ)のサイズの種類とその特徴を知っていると検討しやすいです。
イメージサンサとは、フィルムカメラでいうとフィルムの役割に当たるものです。
現在主流のデジカメのイメージセンサはCMOSという撮像素子を採用しており、一般的に普及しているセンサ規格は主に5種類の大きさの規格があります。
レンズ交換式デジカメのイメージセンサの大きさの種類
デジカメのイメージセンサには2種類あり、昔のデジカメにはCCDが多かった記憶。今の主流はCMOS。
CCDとCMOSの詳細な仕組みの違いは私も完全には理解していないので今回省きます・・・(笑)
ちなみに、CMOSが主流となったのは、CMOSの方がCCDに比べて安価で消費電力が低く、技術向上によってCMOSのデメリットを克服したからのようです。
CCDとCMOSの仕組みに興味のある方は、下記の外部サイトの記事でご確認を。
ま、デジカメ選びにはあまり関係ないです。
覚えておきたいのはイメージセンサのサイズ。
サイズの大きさは大きい順に、
- フルサイズ
- APS-C
- マイクロフォーサーズ
- 1型
- 1/2.3型
一般的にはイメージセンサのサイズが大きい方が画質が良く、暗いところでも撮れやすく、背景ボケなどのボケ具合も強めに表現ができます。
サイズの規格は、フルサイズ36mm×24mm、APS-Cが23.6mm×15.8mm(メーカーによって微妙にサイズが違う場合あり)、マイクロフォーサーズが17.3mm×13mm、1型が13.2mm×8.8mm、1/2.3型が6.2×4.6mmです。
通常、レンズ交換式のデジカメのサイズは、フルサイズ、ASP-C、マイクロフォーサーズの3種。
1/2.3型は一般的なコンデジやスマホに採用されているイメージセンサです。
イメージ図でサイズを比較してみますと・・・。
コンデジやスマホに採用されている1/2.5型は、フルサイズに比べるとかなり小さいですね。
ちなみに、フルサイズよりも大きい中判というイメージセンサを搭載したカメラもあります。
フルサイズ
フルサイズは、フィルムカメラでもっとも一般的な35mm判フィルムとほぼ同じサイズです。
レンズの焦点距離の計算では、35mm判換算でなんぼと計算します。基準がフルサイズとなっています。
レンズの焦点距離が300mmの場合は、フルサイズはそのまま300mmとなります。
細かな話は省きますが、同じ焦点距離のレンズの場合、フルサイズは広角が有利で望遠では不利となります。
野鳥撮影で望遠性能を上げたい場合は、フルサイズのデジカメはバズーカーのような超望遠が必要となります。なのでかさばり、重いです。
フルサイズのデジカメを販売しているカメラメーカーは、キヤノン、ニコン、SONYなどです。
ASP-C
APS-Cは、フルサイズの次に大きいイメージセンサです。
キヤノン、ニコン、SONYなどがASP-Cのデジカメを扱っています。
レンズの焦点距離が300mmの場合、SONYとニコンでは35mm判換算で1.5倍の400mm相当の計算になります。
ただし、キヤノンは約1.6倍で484mm相当となります。キヤノンのAPS-Cのイメージセンサはサイズが若干小さいということですね。
フルサイズよりも機動性に優れ、マイクロフォーサーズよりも画質が高画質傾向(一概には言えませんが)で背景をぼかしやすい特徴があります。
マイクロフォーサーズ
マイクロフォーサーズは、レンズ交換式のデジカメの中では最もサイズが小さいイメージセンサーを搭載しています。
イメージセンサが小さいので、暗い場所の撮影やボケを出すのがやや苦手。
逆に、イメージセンサが小さいため、超望遠レンズがコンパクト気味で軽く機動性に優れます。
レンズの焦点距離が300mmの場合、35mm判換算で2倍の600mm相当の計算になります。
パナソニックとOMデジタルソリューションズ(旧オリンパス)がマイクロフォーサーズを扱っています。
イメージセンサのまとめ
レンズ交換式のデジカメのイメージセンサは、フルサイズ、APS-C、マイクロフォーサーズの3種類。
画質重視ならばフルサイズ。機動性重視ならばマイクロフォーサーズ。いいとこどりならAPS-Cの選択になるでしょう。
ただし、野鳥撮影用のカメラは、イメージセンサだけでなく、連写性能やバッテリーのもち、手振れ補正(三脚や一脚を使わない場合)なども検討材料として考慮すべきです。
またレンズによっても画質は左右されます。
デジカメは野鳥撮影にだけに使う人は少ないと思いますので、予算も含めて総合的に判断して選ぶのが後悔しないコツです。
ちなみに私のデジカメはマイクロフォーサーズ。機動性を重視しました。
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