レンズ交換式のカメラは、カメラ本体の他に別途レンズを購入する必要があります。
野鳥を撮影するならば、レンズは望遠レンズが必須。
ただ望遠レンズとは言っても、いろいろあってどう選んだら良いか迷いますよね。
カメラ初心者がレンズ購入の際におさえておきたいポイントは、以下の3つ。
- 装着できるレンズかどうか
- 焦点距離
- F値
カメラ初心者には、焦点距離とF値はなんのこっちゃ?だと思います。
私もそうでした。以下、解説します。
カメラに装着できるレンズを選ぶこと
カメラのレンズは、メーカーやカメラの種類によって装着できるレンズとできないレンズがあります。
カメラ経験者にとっては当たり前の話だと思いますが、カメラ未経験者やレンズ一帯式のコンデジしか使ったことのない初心者には知らない人は多いかも。
恥ずかしながら、実は私もそうでした・・・(笑)
レンズは統一規格だと思っていまして、好きなメーカーのレンズを買ってもカメラに装着できると思っていました。
メーカーやカメラの種類によって、レンズの規格は異なります。
すでにカメラを持っている人は、持っているカメラの規格に合うレンズから検討する必要があります。
ただし、レンズの規格が違ってもアダプターを挟むことで使えることもあります。ただ未経験者、初心者はやや難易度が高いので純正のレンズを選ぶ方が簡単です。
レンズの焦点距離は600mm相当以上がオススメ
レンズに書かれている「70-300mm」や「100-400mm」がレンズの焦点距離。
カメラのイメージセンサ(画像センサ)のサイズによって焦点距離が長くなります。
レンズに書かれている焦点距離はフルサイズを基準にしていて、フルサイズより小さいAPS-Cですと約1.5倍、更に小さいサイズのマイクロフォーサーズですと2倍で計算します。
よって100mmですと、フルサイズ(35mm)では100mmのまま、APS-Cになると35mm換算で150mm、マイクロフォーサーズですと35mm換算で200mmとなります。
同じ焦点距離のレンズの場合、イメージセンサが小さい方が、より遠くを大きく写すことが出来るということです。
野鳥撮影のレンズの焦点距離ですが、一般的にも、私の経験上でも35mm換算で400mmまでの焦点距離のレンズの場合、大き目の野鳥のサギ類や鴨類の撮影は問題ないですが、ヤマガラやカワセミなど小型の野鳥撮影は厳しい感触。
35mm換算で 600mmは欲しいところです。
ただ焦点距離が長くなれば長くなるほどレンズは大きく重くなり、手持ちでの撮影や移動がしんどくなります。鞄への収納もかさばります。
もちろん、レンズの価格も高くなります。
レンズを購入する際には、焦点距離と重量、価格のバランスを考えて検討する必要があります。
裏技?として、レンズとカメラの間にテレコンバーターというものを挟むことで、レンズの望遠性能を1.4倍とか2倍に上げることができます。
レンズのF値は数値が低い方が明るく有利
レンズにはF値なる謎の数値があります。私はカメラを買う前、F値という名前を知りませんでした。
F値とはレンズの明るさのことです。
F2.8とかF4.0で明るさを示しており、数値が低いほど明るいこと(光量を多く取り込める)になります。
F2.8の場合は、レンズの絞りを最も開いた状態(開放絞り)がF2.8まで光量を取り込むことができます。
F値が低いと光を多く取り込めるので、暗い場所での撮影に強く、写真の背景ボケも出しやすくなります。
なのでF値がなるべく低いレンズを購入するのが良いのですが、値段が高く重量も重くなるというデメリットがあります。
特に超望遠レンズはF値が高くなる(暗くなる)傾向にあります。
森や林の中での野鳥の撮影環境は暗いのでF値が低い方が撮影に有利ですが、F値が低い望遠レンズは高価なので、ここは予算との相談になります。
レンズ購入の資金が潤沢にあればF値が低い超望遠レンズを購入するのが良いと思いますが、レンズ購入の資金が不足している時はF値は妥協し、望遠性能の方を優先するのも一つの手段です。
ちなみにズーム式レンズではF3.5-5.6などと書かれていますが、このレンズの焦点距離が18-55mmの場合、18mmはF3.5ですが、55mmではF5.6までしか下げられません。
手振れ補正や防塵防水性能
その他のレンズの性能としては、手振れ補正や防塵防水性能があります。
防塵防水性能が高いレンズは突然の雨や埃に対しての耐久性があり安心です。
また超望遠レンズは本体が長い上、遠くの被写体を撮るため、手振れの影響を受けやすいです。三脚を使わない場合は手振れ補正の機能があるレンズが写真がぶれにくく便利です。
レンズ購入のまとめ
まずは自分のカメラに装着できるレンズを物色。カメラを持ってない場合は、使いたいレンズからカメラを選ぶのも良し。
野鳥撮影は望遠性能とF値をチェック。 望遠性能が高くF値の低いレンズは高価で重くなりがち。後は使い勝手と予算から検討して選びましょう。
また、できれば手振れ補正機能や防塵防水性能もチェック。
ちなみに私の場合、カメラを購入した際に野鳥撮影のことは想定していなかったので、超望遠レンズの購入は考えていませんでした。
持っているレンズの望遠は35mm換算で400mmが最大です。遠くに居る小さな野鳥を撮るのは若干難しさを感じています。
なので超望遠レンズの購入を検討中です。
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